家族間の関係悪化が、イコール家族全員の不幸であることは、疑いようもありません。 それは当然、夫婦、子ども、その他の親族をも巻き込んでしまいます。 でも、それが「出産・育児」そのものをきっかけにしている場合もある、ということになると、どうでしょう。
"AERA"1998年4月13日号の特集「寝たきり主婦の哀しい生活」と、 "Balloon"1998年5月号の「赤ちゃんができて変わってしまう二人の関係――夫婦の危機は産後にやってくる!」 の二つの記事を読んでいて、私が感じたことは、記事そのものにはほとんど夫婦のことしか書いていないけれど、 実はいちばんかわいそうなのは、何の責任もない子どもなのではないか、ということです。
二つの記事に共通して出てくる話題は、「妻の育児疲れ」と「夫婦間のコミュニケーション不足」。 この二つの事象が互いに悪循環を繰り返して、場合によっては救いようのない状態に陥ることもある、 といった様子が見えてきます。 また、その裏には、「逃げ場がなく、ストレスのはけ口もない妻」と、 「仕事が何より大切で、せめて家でだけはほっとしたい夫」という構図が浮かびあがってきます。 そして、もうひとつ重要なことに気づかされます。それは夫婦がお互いに「甘え」ている、ということです。
妻は、「夫が積極的に育児に参加してくれるだろう。 いや、たとえそこまでいかなくても、そのつらさは理解してくれるだろう。 そして、自分のやり方がまずければ、夫が軌道修正してくれるだろう。」 と思っている。
夫は、「育児については、妻に任せておけばだいじょうぶ。 自分は会社の仕事に全力を注いで、出世して給料が上がれば、自分の義務は果たしているのだから、 休日はゴロ寝したり、パチンコや競馬場へひとりでいってしまおう。」などと考えている。
もう少しきついことばで言えば、「夫も妻も育児に関して責任放棄してしまっている」んですね。
こんなことで、子どもが「しあわせ」になれるわけなどないのです。「キレ」て当たり前です。
そんなことにならないために、以下のことを提案します。
1.夫と妻とで、納得のいくまで「育児分担」についての話し合いと取り決めをすること。
できれば、プレパパ&プレママのうちに済ませておくことをお勧めします。
お互いを理解し、納得して、責任を分かち合って育児をしていくことが、最低の夫婦の義務ではないでしょうか。
もちろん、パパ&ママになってしまってからでも、しないよりした方がいい。
また、実際にやってみて、無理が生じるようなら、柔軟に変更も。
2.お互いに積極的に「会話」して、それぞれの事情を理解する、ならびにしてもらうこと。
いまの夫婦は、夫婦として当たり前のことができていないのではないでしょうか
(もっとも、自分もそうだったので、他人のことを言えたくちではないのですが)。
当たり前のことをするだけでも、少しは違うはずです。
たとえ3分でもいい、夫婦が「会話」する時間を協力してとることが、とても大切だと思います。
もう一つ忘れてならないのは、「会話」しても、「聞く耳を持たない」のでは何にもならない、ということです。
妻が助けを求めているのに、「そんなことおまえひとりで解決しろ」では、かえってストレスが増すだけです。
夫婦なのだから、お互いの苦しみも共有するべきことのはず。
そのことには、常に留意してください。
出張や単身赴任などの方は、できれば電話、もしくはネット(この世界)の積極的な利用をおすすめします。
3.妻が「ひとりの時間」を持てるように、いろいろと工夫をすること。
特に専業主婦の場合、深刻になるケースがあるようです。
夫が育児分担できるのなら、一日もしくは半日、ひとりで外出か趣味に没頭できる時間を作ってあげる。
このことが、連れ合いさんの肉体上も、精神上も、たいへん効果があるようです。
種々の事情でそうでない場合には、妻さんの側で積極的に手段を開発してください。
頼れる友人を持ったり、場合によっては信用できる託児所に預けてもいい。とにかく自分から動く事が大切です。
***ほかにもこんな方法が、という方、ぜひともご意見をお寄せください。***
「家族を愛し、家族と共に楽しく暮らす」。私あてに先日いただいたメールに、そんなことばがありました。 家族に関して、これ以上大切なことはないと思い、感銘を受けたひとことです。
ただし、モットーだけでは家庭はうまくまわっていかないのもまた事実です。 特に育児、それも最初の子どものそれは、お互いに経験した事のないことばかりで、 ものすごくエネルギーを消費するもの。
夫婦がうまく協力しあっていくことで、その期間を上手に乗り越え、家族間の関係を、より「濃い」ものに していきたい。そういう気持ちで、育児に臨んでいくことが、ひいては子どもを「しあわせ」にし、 子どもたちがおとな社会を「信用できる世界」として認識していくことにつながる、といったら、 言い過ぎでしょうか。
やっと第2弾ができあがりました。これからも月1回ペースで追加できればいいな、と思っています。
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