「あったかハートの子守歌」バックナンバー Vol.29 第一分冊

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    ☆          ☆        第29号・第一分冊 (2000.07.14 発行)
       ☆    ☆                          [発行部数:  541]
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 家族がみんな「あったかハート」でいられる関係であるために、
 堅苦しくなく、楽しく誇りある「子育て」をしていきたい……。
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   以前からお読みの方、また会えてとてもうれしいです。
 第29号からお読みの方、はじめまして。これからもよろしく!
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[第29号・目次] 《こちらは第一分冊です。》
(第一分冊)
 ◆テーマ・トーク (1)
  ●いじめ・不登校について
  ●学級崩壊の原因って?
  ●父親と子どもの関係、うまくいっている? [追加]
  ●親子の考え方の相違・思いのすれ違い[追加]
  ●嫁と姑との間で夫は……[追加]
 ◆次のテーマ・トークのテーマたち
   ――アンケート#29のお願い――
(第二分冊)
 ◆ゲスト・コラム by sawaさん
 ★「レッシーぱぱの家・フリートーク#3 "地域社会"との関わり
 方ってこれでいいの?」について
 ◆「あったかハートの育児メーリングリスト」から
 ◆テーマ・トーク (2)
  ●無理しないで……へのコメント
 ◆「育児相談&情報交換」所から
 ◆編集後記&次号予告

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 ◆テーマ・トーク (1)

 本号のテーマ・トークは、ボリュームいっぱいでお届けします。
 第一部では、前号で募集した「いじめ・不登校について」および
「学級崩壊の原因って?」の二つの話題に加え、父子関係、親子の
考え方の相違・思いのすれ違い、嫁と姑との間で夫は、への追加投
稿をご紹介していきます。そして、第二部もあります。それではス
タート!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  ●いじめ・不登校について

 まずは、いじめと不登校についての話題です。
 前号でご紹介した投稿内容を、振り返っておきましょう。

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[オリジナル投稿]
《いじめについて……》
・今、4年生になる子どもが、1年生の時からいじめられ、登校拒
否になって自宅待機しています。どういういじめかというと「言葉
のいじめ」……。
 1年生の時、学校の行き帰りにみんなの気にくわないことを言っ
た……それが何かも本人には分からないのです。それから仲間はず
れが始まり(きっかけはほんとに些細な事です)、それが4年生ま
で達した……。その間、親は学校に行って話したり、授業中は教室
に行って見守る……でも改善されない。
 4年間が長い、先生も、あの親は小さい事でもすぐ学校に言って
くる……となって、親も、あなたがこうだからこうなのよ……と子
どもを攻めるようになった……子どもは行き場がない。閉鎖的にな
り、学校にもいかない、それが4年間続いている。
 それを知った友達が、カウンセリングしてもらった方がいいので
は? と。母親も、思うところがあり、カウンセリングは必要、と
思ったらしいです。しかし、この話をしたとたん、父親は「病気で
はない」と……母親に「病気にしてしまうな」と怒ったといいます。
 精神的なダメージに対しては、こんなケースは珍しくなく、父親
の方が後込み(しりごみ)してしまう、というのは……さてどうな
んでしょう〜〜。
 こういうケースはたくさんあると思います。みなさんで考えて見
ていただけないでしょうか?

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 難しい問題であるにも関わらず、たくさんのご意見・ご体験談を
いただきました(ほんとうはもう一件あったのですが、あとから紹
介ご辞退のご連絡をいただきました)。ここにご紹介します。

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・私もいじめに遭った事がありますが、大人が思っているより心に
ダメージを受けています。今でもいじめられた時の事を夢に見ます。
 場合によっては、カウンセリングが必要な場合もあります。こう
いう時、あれこれ聞かれる事よりそっと見守って欲しいと思います。 
 何より一番辛いのは、いじめられた本人だという事を忘れないで
あげて欲しいです。
        (メロンパンナさん、30歳、お子さん1歳5ヶ月)

・精神的なことは、カウンセリングをうけるのはいいことだと思い
ます。ひとつの手段として。
 自分で抱え込むには限界があります。そういう私も、カウンセ
リングをうけたいです。でも、まだまだ不透明な感じで、一歩が踏
み出せない。
 いじめの場合は、いじめられた後、どれだけ自分の味方がいるか、
自分のことを思ってくれるか、不安だと思います。家族が、味方に
なってあげなくちゃ。
          (ゆっこ さん、30歳、お子さん5歳・1歳)

 ===>  いきなり2通ご紹介しました。
    この2通を通して一貫しているのは、「辛いのは本人」で
   あること、そして「家族が味方になる」という意識が問題解
   決のための第一歩であるということです。
    「カウンセリング」については、こんなご意見もいただき
   ました。

------------------------------------------------------------

・カウンセリングというのは、「病気だから受ける」というもので
はないんですがね。「子育て相談」なら、ご主人も、納得してくれ
るのかな?
 私が自宅で開いている相談室へは、「カウンセリングを受けに来
た」とおっしゃって来る方もいるんですよ。このケースでは、お子
さんもさることながら、お母さんがつらいんじゃないかな。まず、
お母さんの苦しい気持ちを支えてもらうために、カウンセリングや
子育て相談を受けていいんじゃないかな。
 「病気にしてしまうな」というお父さんの言葉の裏には、「家族
の恥を外にさらしてしまう」といった考えがあるのかもね。あるい
は、「家族のことで、他人様の助けを受けるなんて、俺の立場はど
うなる!」といった思いとか、「家の中のことを、いろいろ知られ
てしまう(父親の対応とか)」といった恐れを感じているのかも知
れないなあ。
 でも、子育てにとって最大の敵は「孤立」。みんなで子育て、
みんなで支え合っていかないと、まともな子育てなんてできにくい
世の中なんじゃないかな。
        (ぴっかり さん、43歳、お子さん12歳・10歳)

 ===>  実際に子育て相談のカウンセラーをされている ぴっかり 
   さんから、「カウンセリング」というものについて、「お子
   さん、あるいはお母さんの孤立を防ぐために受ける」という
   明確な定義づけをいただきました。これはとても重要な考え
   方だと思います。
    いま目の前にある現実に対し、「見て見ぬ振り」をしてし
   まいがちな日本の社会(特にオトコ社会がそうですよね)。
   でもそれは、こと家族の問題に関していうなら、解決をはじ
   めからあきらめているのと一緒なんですよね。ついでに言う
   と、そういう態度をとることで、「逆にお父さんが家族から
   孤立してしまう」ことにもなりかねません。
    いま起きていることを見つめ、問題解決のためにどうする
   ことがよいのか、自分はどのように関わっていけるのか、そ
   のことをお父さん方がきちんと考えていくこと。それが、お
   子さんの「味方になる」ことであり、お子さんやお母さん、
   ひいてはご自身の「孤立」を防ぐことでもある、と思います。

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・うちの次女も小2の5月から2年間不登校でした。理由はいまだ
にわかりません。
 最初は悩んで自分自身がイライラしてしまいました。いろいろな
本も読んだし、学校にも相談したし、保健所の相談室にもいきまし
た。結局、大学病院の小児専門の精神神経科に通うことになりまし
た。丸々2年間、学校へはいけませんでした。
 事情があって、近場で引っ越すことになり、転校をするかどうか
悩みましたが、家族会議の結果、転校することにしました。それが
今のところ、いい結果を生んでいて、登校しています。時々休みた
いといいますが、「休んでもいいよ」というと逆に「やっぱりいく」
というようになりました。
 今になって、少しずつ不登校だった理由が見えてきたかなと思っ
ているのですが、はっきりはわかりません。でも、きっかけは、あ
る男子の一言からのようです。周りには何でもないようなことも、
本人にはいじめになったりします。また、一人が始めると集団心理
で、あっという間にクラス全体がいじめる側になります。長女はそ
のパターンでしたが、次女のように不登校にはならずにすみました。
 簡単に私の経験を書きましたが、ひとつ言えることは、小児専門
のカウンセリングにいかれることをおすすめします。お子様に学校
でもない、親でもない、友達でもない、話ができる場を作ってあげ
ることは大切です。心の休めるところを作ってあげることが、先決
だと思います。
     (まきちゃん さん、35歳、お子さん10歳・9歳・4歳)

 ===>  家族全員でいじめと不登校とに向き合った まきちゃん さ
   んの貴重なご証言をいただきました。
    私も以前から面識のある方でもあり、ずっと気になってい
   たこの件が、「引っ越し」という事情を逆手にとって、解決
   に向かいつつある様子であること、とても嬉しく読ませてい
   ただきました。
    「お子さまに心の休めるところを作ってあげるのが先決」
   という部分、実際の経験に裏付けられているだけに、説得力
   があります。
    そして何よりも、「孤立させない」こと、「家族が味方に
   なる」こと、「本人がいちばん辛い」のを忘れないこと、と
   いう3つの大切なことが、この例ではきちんと守られていま
   すよね。

    さて、最後に、ちょっと毛色の変わったメッセージをご紹
   介します。ご自分のことを、胸に手を当てて、もう一度思い
   直してみませんか?

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・いじめの問題なんか、いじめた側の親は気づかないんでしょう
か? 気づいてても「気づかない振り」をしてる?? 「うちの子
は絶対いじめなんかしません!」と胸を張って言える人って、いる
のかな?
 弱いものをいたわる気持ちや、思いやり助け合う気持ちを、上手
く伝えられているのか、時々心配になります。親として子供に「何
を」伝えるか。「どう」伝えるか。そして「きちんと伝わった」か。
真っ暗闇の中を手探りで進んでいかなければならないような、とて
も不安な気分。
 親になるって本当に大変なことなんですね。
        (りえママさん、31歳、お子さん4歳・1歳9ヶ月)

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  ●学級崩壊の原因って?

 あちこちで話題になっている「学級崩壊」。前号に載った投稿を、
もう一度振り返っておきます。

[オリジナル投稿]
・知り合いのメールで近所のお母さんたちと色々話していたときに、
「小学校とかに上がってから"学級崩壊"の要因を作る子は、だいた
い保育園に行ってた子供が多いからねぇー。」と言われてわからな
くなった、ってあったのですが、ほんとですか? どうしてそんな
こというんでしょう?

 この話題にもたくさんのご意見が寄せられました。まずは驚きの
反応から。

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・そうなんですか?
 わが子供は保育園児です。まだ2歳なので、わかりませんが、保
育園では、はじめの頃は地が出せなくて、週末のたびに疲れていま
したが、今では第2の我が家で、のびのび暮らしています。
 我が子は双子(男2人)ですが、強い子と弱い子の図式が出来上
がっていて、おもちゃの取り合いなども、家ではあまり揉め事にな
りません。ところが保育園に行けば、強い我が子より強い子がいて、
弱いほうの子につりあうぐらいのお友達もいて、いい刺激になって
いると思っています。特に双子は2人の世界を作ることが多いと聞
いていたので、小さいときからいろんな子がいることをわかってい
たほうがいいのでは、と思います。
 それから、幼稚園って結構、子供に管理教育みたいなことをして
いるところもあるし、どんどん遊んでという方針のところもある。
保育園って、あんまり管理教育しているって話は聞かない。(本当
のところはわかりません。)そんな違いもあるのでしょうかね。身
近に小学生がいれば聞けるのですが……。
      (ぶーこ さん、33歳、お子さん2歳7ヶ月=双子=)

 続いて、そんなのナンセンスだ、という反応です。

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・私は、元保母(と言っても実習でしか保母らしい事はしなかった
のですが……)ですが、保育所・幼稚園に行っていたからと言って
みんなが「学級崩壊」をしているわけじゃないと思います。他の要
因も考えられると思います。保育所・幼稚園出身で決め付けるよう
な事は、ナンセンスだと思います。
        (メロンパンナさん、30歳、お子さん1歳5ヶ月)

 さらに、それは邪推でしょう、という反応です。

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・教師をやっていた経験からすると、どちらかというと、幼稚園出
身の子は、「よく言えばきちんとしていて、悪く言えば、こまっ
しゃくれている」、保育園出身の子は、「よく言えばバイタリ
ティーにあふれていて人なつっこく、悪く言えば、お行儀が悪い」
という感じかな。
 でも、これはしいて言えばの話で、例外もいっぱいいますよ。か
くいう、うちの子も、二人とも保育園出身ですが、どっちかという
と、幼稚園タイプじゃないかなあ。
 "学級崩壊"内部事情も、元教師なので、知り合いからいろいろ
入ってきますが、「幼稚園出身だから、保育園出身だから」という
話は、今まで聞いたことがありません。「たまたま要因を作った子
が、保育園出身だった」ということから、邪推されたのでは?
        (ぴっかり さん、43歳、お子さん12歳・10歳)

 ===>  ここまでの3通を通して、学級崩壊の原因を特定の属性
   (出身が幼稚園か、保育園か、といったようなもの)に求め
   ることはおかしい、というところは明確になったように思い
   ます。
    では、実際の原因と解決に際して、どう考えていく必要が
   あるのか、そこに思いを巡らせたご意見を見ていきましょう。

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・学級崩壊って、保育園でもあるらしいんです。うちの子が通って
いる保育園ではそういう話は聞きませんが、学級崩壊の要因を作る
子になりそうな子は時々見かけます。
 ただ、それって保育園のせいですか? 躾って保育園でするもの
ですか? 子供は親を見ています。問題のある子の多くは、その親
に問題の原点が隠されています。
 私が預けている保育園は駐車場が少ないので、お迎えの時間はい
つも大混雑になります。みんな、他の人の迷惑にならないように急
いでお迎えを済ませて、次の人のために車を動かすのが普通です。
そんな状態なのに、園庭で子供を遊ばせ、お友達のお母さんと雑談
して、駐車場を占拠してしまう人たちがいます。注意するとうるさ
そうに場所を移動して話をする人たち。他人の迷惑になることを平
気でしている親を見て育った子供に、他人を思いやるとか、協調す
るとか、出来るでしょうか。
 女性が働くことが普通になり、以前は後ろめたい気持ちで利用し
ていた保育園が、あって当然になってきた昨今。親が持っていたす
べての責任を他人に押し付け、子供を躾ることも、愛情を注ぐこと
までも、保育園にやらせている「親」がいるから、そんな問題が起
こるのではないかと思います。
 今子供たちに起こっていることは、社会の責任でも保育園の責任
でも学校の責任でも、ましてや子供たちの責任でもない。私たち
「親」の責任なのではないでしょうか。
 (自分が遊びたいために、休みの日まで保育園に預けている人が
いる、と言う話を聞いたばかりだったので、大爆発の長文になって
しまいました^_^;。子供といられる時間は、たとえ怒ってばかりで
もやっぱり大切だと思うのに……。)
        (りえママさん、31歳、お子さん4歳・1歳9ヶ月)

 ===>  「学級崩壊は保育園にもある」というお話、正直言って、
   そこまで低年齢化しているのか? と私自身がびっくりさせ
   られましたが……。
    学級崩壊に結びつく児童を生む原因は親にあり、というご
   意見です。育児の基本的なところを全部他人まかせにして、
   自分は勝手なことをしている「親」には、問題があることは
   確かだと思いますが……。
    いや、もっと解決手段はあるはずだ、というこんなご意見
   もいただきました。

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・すみません。ちょっと根本的にわからないことがあります。「学
級崩壊」を引き起こした生徒がいたとして、その子またはその子の
親だけの責任なんですか? 犯人さがしをして「あの子が悪い」と
責め、「うちの子は悪くない」。これこそ「いじめ」の基本構造で
すよね。
 子どもはそれぞれ個性がありますから、学校でさまざまな問題を
次から次に引き起こすことでしょう。それらを学級全体の問題とし
て、みんなで考え解決していく、その過程に学校教育の意義がある
のだ、と私は考えているのですが。もし「他人に迷惑をかけるな」
だけを教え込むのが学校だとしたら、子どもを通わせる意義は何も
ない、と思います。
 「義務教育」とは、教育を受けたいと願う子どもの権利を守るも
のであって、子どもがいのちを削ってまで通うところじゃないで
しょう?
         (じゅんパパさん、34歳、お子さん5歳・2歳)

 ===>  「いじめ」の問題とも絡みますが、「いじめ」には「いじ
   める側」「いじめられる側」双方に悪さがある、という部分、
   私も同感です。
    ただし、それらを学級全体の問題としてとらえ、どう解決
   していくか考えるべきである、というところ、「問題解決」
   のためにどう動けばいいのか、というのが、いまの教育に足
   りない部分かも知れないのですが、このあたりを実際の現場
   (学級)でどこまでできるのか、なかなか難しいところなの
   ではないか、と思っています。
    最後の一文、ほんとうにその通りだと思うのですが、学校
   関係者の方々をはじめ(読者さんにはいらっしゃるのでしょ
   うか?)、皆様どのようにお考えになりますか?
    この問題については、引き続き皆さんのご意見をお伺いし
   たいと思います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  ●父親と子どもの関係、うまくいっている? [追加]

 続いて、父子関係に関するお便りです。ちょっと脱線して、夫婦
間の話にまではいりこんでいます。それではご紹介しますね。

・出遅れました。父親と子供の関係です。
 今までは遊ぶのはいいんだけれど、オムツ換えやご飯、お風呂、
寝かしつけ、など、育児全般、私でないとだめでした。今回、私が
入院したことによって、子供のほうもあきらめたのか、夫も腹をく
くったのか、パパで大丈夫でした。私が退院してきたら、「ママ〜」
といっていたこともありましたが、入院前よりはかなり聞き分けが
よくなりました。成長する時期だったのかもしれませんが、やはり
一度任せてみるというのがいいんでしょうか。
 余談ですが、6/28号のSPA!に「ブレイクダディ〜我が子を愛せな
い男たち〜」という記事が載っていて、家はそうじゃなくてよかっ
たと思っていました。一歩間違えば、我が子を虐待するってところ
へ行ってしまうと思います。我が夫も、自分に子供がなつかなかっ
た頃は、かなり寂しかったといってます。そのまんまにしてたら、
きっとずっとなつかなくて、上に書いた、子供を愛せない男になっ
たかもしれません。そうならなくてよかったです。
 夫の育児参加の話にもつながっていくのですが、子供がなつけば、
育児もやらされているという意識が減るのではないかと思います。
育児って楽しいことばかりじゃないですからね。それに、夫の育
児っておいしいとこ取りって感じのうちが多いじゃないですか。お
風呂とか遊ぶとか。母としてはほかにもあるんだぞーといいたく
なってしまうのでは……。
 妹にも子供がいるのでよく話すのですが、夫の育児に対する姿勢
に満足か不満足かって、「仕事の忙しさ」によるんじゃないかと。
というのも、私の夫は、朝は顔見る程度で出掛け、夜は子供が寝て
から帰ってきて、休みは日曜日だけ、それも出勤のことがたびたび。
かたや妹の夫は、朝は、子供の着替えをして、ご飯を食べさせてか
ら出勤。帰りは、夕食の時間ぐらい。寝かしつけや早ければお風呂
にも入れる。土日は必ず休みで、面倒を見てくれる。どう考えたっ
て、文句が多いのは私と思うかもしれませんが、いなきゃできない
のも当然だから、あきらめられるんです。ところがいてもやってく
れない、内容に満足できない妹のほうが文句が多いんです。(まあ
私と妹の性格の違いによるところもあるかもしれません。)
 「育児をしている夫ほど妻から文句が多い」のは、こんなところ
からじゃないか、と実体験から推測するのでした。
      (ぶーこ さん、33歳、お子さん2歳7ヶ月=双子=)

 ===>  「レッシーぱぱの家」で昨年とった「専業主婦の夫」アン
   ケートにも、「育児をしている夫ほど妻から文句が多い(満
   足度が低い)」という結果が出ているのですが、その部分に
   まで踏み込んで分析していただきました。
    我が子を愛せない「ブレイクダディ」の記事、私も読みま
   した(立ち読みです)が、ぶーこさんのところのように、う
   まくすればそうならずに済む場合もあるように思います。
    前号でも触れた、「意識的にパパに任せる時間を作ってみ
   る」こと。「任せたらやりようには寛容である」こと。そし
   て、「夫婦がお互いに感謝の気持ちを忘れない」こと。この
   三つが、父子関係を良好にし、ひいてはママさんがすこし楽
   をするためのコツなのかも知れません。

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  ●親子の考え方の相違・思いのすれ違い[追加]

 「親子の考え方の相違・思いのすれ違い」にも、「私のところも
そう!」というご投稿をいただきました。

------------------------------------------------------------

・私の母はどちらかと言うと口で分からないと体で……と言うタイ
プで、私は分かるまで説明していくタイプで、よく意見がぶつかり
ます。 
 主人のお義母さんは、都合のいい時だけ面倒を見て以前のように
普通ではしないような事をします。最近では、夕食後にお菓子を食
べさせるなどですが……。 
 母に対しては、育児の方針を説明して理解してもらうつもりです。 
お義母さんに対しては、まず躾の為にも、娘に対して必要以上にい
ろんな事をしないように、今後も話していくつもりです。今現在は、
主人の言う事も私の言う事もきいてくれません……。
        (メロンパンナさん、30歳、お子さん1歳5ヶ月)

 ===>  こういう戦いを「両方の親に対して」しなければならない
   メロンパンナさん、つらいお気持ちお察しします。ただ、あ
   まりにも不毛な戦いになってしまうようであれば、決して屈
   服するのではなくして、別の解決策を考えることも必要なの
   ではないか、という気がするのですが。

------------------------------------------------------------

・私は、自分の父と、また自分の子供の上の子と、相性が悪いとい
うか、好きじゃないです。
 子供は、確かにかわいいです。でも、腹の立つ、イライラする方
が多いです。こういう子なんだと納得しようとしてる段階です。
 父とは、考え方も違うし、生活態度から何から、大嫌いです。同
居してるからよけいです。母が居ないので、全部困ったことは私に
頼ってくるし、何でちゃんとできないの、と腹が立つばかり。乗り
越えようはありません。別居するのが一番いいと思います。でも、
事情があるから出来ない。我慢するしかないです。
          (ゆっこ さん、30歳、お子さん5歳・1歳)

 ===>  「将来、自分がこのように思われてはならない」とパパ
   (夫)さんひとりひとりが自覚しておかなければならない問
   題点が、ここにあります。ひいては、次の世代にまでそれが
   影響を与えてしまうかも知れない……。
    ママ(妻)がいなければ何もできないパパ(夫)、という
   姿にだけはなりたくないものですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  ●嫁と姑との間で夫は……[追加]

 前号で私の愚痴とやらを書き込んでしまった感もあるこの話題、
その愚痴にコメントをいただいてしまいました。何とお礼&おわび
申し上げたらよいのやら……。そんなコメントたちをご紹介。

------------------------------------------------------------

・嫁と姑との間で夫は……ですが、私の場合は、お義母さんが、
「娘を自分の意のままにコントロールしようとする」ところがある
のでかなり辛い部分があります。こういう場合、夫が頑張ってくれ
ないと嫁は辛いです。私達の場合は、夫が言っても聞く耳持ちませ
んでしたが……。
 今後、主人の実家の敷地内で家を建てる予定ですが、どのように
対応していいのか分かりません……。 
        (メロンパンナさん、30歳、お子さん1歳5ヶ月)

 ===>  私も妻を相当困らせたであろう実体験から、メロンパンナ
   さんの「夫が頑張ってくれないと……」の部分、本当にそう
   なんですね、と頷かされました。
    これはあくまでも私個人の意見として、なのですが、「家
   を建てる」件、今から白紙に戻すことはできないのでしょう
   か?

------------------------------------------------------------

・嫁・姑の悩みは、以下のサイトが非常に参考になりますよ。
http://www9.freeweb.ne.jp/family/okusama/cgi-bin/wwwlng/wwwlng.cgi
【編集者註:↑この掲示板「お悩み相談ボード」は、
 「井戸ばた奥様の部屋」 http://www2.mwnet.or.jp/~presea/ 
 というサイトの一コンテンツです。
 じゅらさん、掲載許可ありがとうございました。】
 私は毎日のようにROMしてます。(^-^;)回答しろよ……
 思わずのけぞる「井の中の姑」の話がうじゃうじゃと。私の親は
あの程度でよかった〜なんて。

>  私の悪い例なのですが、「実の親子だからこそ」一度そり
> が合わなくなると、修復するのが難しくなってしまう、とい
> うこともあるのです。特に姑さんが「お子さんを自分の意の
> ままにコントロールしようとする」とか「自分が絶対に正し
> い」と威嚇するタイプだと、とてもやりにくいものなのです。

 ふふふ。私の実母と同じタイプですね。私はそのおかげで20歳
の頃から7年間、今で言う「ひきこもり」になりました。今は距離
を取り、必要最低限の連絡しかとっていません。
 60年も生きてきたひとりの人間の考え方を変えて欲しい!
なんていうのは、とってもおこがましいことですからね。実の親だ
からこそ、合わなければ距離を置くしかないんですよね。
 「ひきこもり」にもなったくらいですから、私は「そのまんまで
いいんだよ」という言葉に餓えています。だからでしょうか、子ど
も達が目をキラキラさせながら遊んでいる、その仲間に入っている
と、私は心が満たされ、とても気持ちが休まります。私が子どもと
遊ぶのは、自分の中の子ども心のためなのかもしれません。
         (じゅんパパさん、34歳、お子さん5歳・2歳)

 ===>  私と同じような境遇(「ひきこもり」だったわけで、その
   点は私より深刻……)の方から、コメントをいただきました。
    紹介していただいた掲示板、私も見てみましたが、かなり
   ディープな話題が飛び交っていて、しかもりっぱに相互扶助
   されている様子が、大変印象的でした。本当に嫁・姑問題で
   お困りな方は、一度ご相談されてみるとよいと思います。
    「実の親だからこそ……」という部分、ご理解いただき、
   ありがとうございます。それともうひとつ、「私が子どもと
   遊ぶのは……」のところ、私も同じように感じているのかな、
   と気づかされました。ほかのパパさん(お父さん)は、この
   あたり、いかがなものなのでしょうか?

──────────────────────────────

 ◆次のテーマ・トークのテーマたち
   ――アンケート#29のお願い――

 テーマ・トークや、私のエッセイに、ご意見・ご感想や、あるい
は次のテーマをご提供いただいている皆様、ほんとうにありがとう
ございます。心より御礼申し上げます。
 さて、次のテーマ・トークですが、ちょっとテーマを整理してみ
ましょう。

(従来のテーマから発展したもの)
 ●学級崩壊に親や学校はどう立ち向かうべきか?
 ●子どもと遊ぶとき、パパの気持ちは……?
   (気持ちが休まりますか? それとも……)
 ●「父親」の存在は子どもが何歳から必要?
(新たに募集するもの)
 ●ゲスト・コラム「地域との関わり方」について

 ……こんなところでしょうか。

 あっ、それから、次号が第30号ということで、「あったかハート
の子守歌」そのものへのご意見・ご感想を多数募集いたします。こ
んなコーナーが欲しい、あるいはエッセイ・コラムでこんなことを
取り上げて欲しい、といったことがありませんか? また、もう少
しこうしたらもっとよくなる、こうすべきだ、といった辛口のご意
見も大歓迎。次号でご紹介&コメントさせていただきます。

 アンケートは、いつもの通り、別便へのご返信と、ホームページ
上のアンケート・フォームからの送信、のいずれでもお受けいたし
ます。
 アンケートを書きながら、あなた自身がいろいろと考えてみるこ
とで「気づき」があったり、あなたのアンケートを読んだ読者さん
や私自身が「気づかされ」たり……そんなふうにして、「あったか
ハート」は広まっていきます。あなたもそうして、もっともっと
「あったかハート」になってみませんか?

 ▼ホームページ上のアンケート回答フォームはこちらです。
 http://www.geocities.co.jp/SweetHome/1925/mailmag/enquete.html 

*なお、アンケートの回答だけでなく、「あったかハートな風景」
「ほほえみハートな風景」「おすすめホームページ(育児関係かつ
個人運営のページのみ)」その他ご意見ご感想、こんな話題を取り
上げて欲しいといったご要望もお待ちしています。また、ゲスト・
コラムの原稿も募集しています。どしどしお返事くださいね。

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        *** これ以降は、(第二分冊)に続きます。 ***

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2000.07.14作成 2000.08.11更新
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