結婚前に読んで欲しいページ

〜「愛の結晶」ができてから後悔しないために〜


愛し合って、結婚して、……ここまではよかったのですが、 子どもが産まれてからうまくいかなくなる夫婦が増えているようです。 子どもが産まれることで、お互いの感情面に大きな変化が生じて…… と雑誌などで紹介されていますが、果たしてそんなに簡単に済ませていい問題なのでしょうか? いろいろな育児相談事例に接してみると、もっと深いものがある、と感じざるを得ません。
このページは、それらの事例から浮かび上がってきた、いまの「家庭」の実態から、 これから結婚し、夫婦になる方々への最低限のアドバイスができれば、との思いから作成したものです。

     (1) お互いの家庭環境をよく見聞きしよう
いまの10代、20代の皆さんはそれほどでもないとは思いますが、 まずチェックしておかなければならないのは、お互いの家庭の環境です。 もう少し平たく言うと、相手がどんな家庭で、どのように育てられてきたか、ということです。
結婚前に本人が「私はこうしたい」と言っていることと、現実にそうなったときの対応とは、 決して同じくなるわけではありません。 その裏付けまたは「ちょっと違うぞ」のどちらかを、家庭環境を見て感じ取ろう、ということです。
そして、要注意ケースと対応法については、 こちらのページで紹介している本をぜひ参考になさってください。
あと、本に書いてありませんが、押さえておく必要がある場合を、以下に記述します。
  • 一つめは、男性の側がもっぱら母親だけの手で育てられ、父親が育児に手出ししなかったケース。
    女性の側からは、こういうケースは要注意です。
    口だけは「もちろん家事も育児も手伝うよ」と言ってはいても、 子どもが産まれてみると、実際にはほとんど育児には関わらない、 といったケースが見受けられます。 いくら本人が「反面教師」にしようと思っていても、 心の奥底では結局「理想の妻像=母親」であること、 すなわちその男性も結局育児に手出ししないことが多いようです。
    本人にどうだったか聞き出せば、 そこまで嘘はつかないでしょうから、簡単に判定することができます。
  • 二つめは、女性の側がもっぱら母親だけの手で育てられ、父親が育児に手出ししなかったケース。
    こういうケースでは、女性が「父親」に関する具体的なイメージを持っていないので、 相手を見極める際に、自分および母親の意見だけで結婚を決めると、 あとで女性の側が悲惨な状況になるケースが見られます。
    できるなら、第三者の目で男性を冷静に「品定め」してもらったほうがいいかも知れません。
    また、自分から努力して「理想の父親像」というのを作っておくこともよいでしょう。
  • 三つめは、男性、女性ともに、一人っ子または末っ子で、 かつ年下の親類(いとこ、甥、姪)が少ないケース。
    このようなケースでは、育児に関するイメージ作りができていないので、 これから(3)でお話しすることを、特にしっかりと行っておく必要があるでしょう。
  • そして、これらと要注意ケースのいずれかとが重複する場合には、 細心の注意を払う必要があります。
ただ、このような方が、結婚相手にふさわしくない、とは申しません。 そのようなことを知っておくこと、結婚相手とするにあたってのリスクをきちんと把握しておくこと、 あるいは、こういう人は我慢できない、というご自分なりの「ものさし」を持つこと、 それが、結婚後、安定した生活を送るために必ず役立ちます。

     (2) 大まかな人生設計をしておこう
当たり前のことなのですが、これはとても重要なことでもあります。
お互いによく話し合って、 子どもを作るのか作らないのか、作るならいつ、何人、 また子どもができても共働きを続けるのかどうか、それとも…… という予定をあらかじめ立てておくことです。 そして、二人の間で合意しておくことです。
設計しておかないと、あとで「こんなはずじゃなかったのに……」ということになりかねません。 逆に、合意しておいたなら、覚悟が決まっていますから、 あとで自分なりに納得して進んでいけるのではないでしょうか。
もちろん、そこで、家事・育児に関しても、その時点でできるだけのことを会話しておければ、 さらに設計が強固なものになりますね。

     (3) 家事・育児への関わり方をイメージできるようにしよう
最後に、その設計を裏付けるものとして、ふたりがそれぞれ家事・育児にどうかかわっていくことになるのか、 ぼんやりとでいいので、頭の中に思い浮かべられるようにしましょう。 もちろん、ご自分の家で一通り体験できていることが望ましいのですが、 種々の事情から、そうできない方も多いことと思います。 そういう方が、よりしっかり思い浮かべられるようになるためには、特にこんなことが役立ちます。
  • 小学校から高等学校までの家庭科、保健ならびに授業時間終了後の掃除の時間。
    これを決してばかにしてはいけません。 あとで結婚相手も自分も情けない思いをします。 そしてもうひとつ言うなら、性教育についても、この段階で正しい知識を身につけましょう。 これは間違いなくご自分のためになります。
  • 最近増えている、高等学校・大学などでの「ボランティア単位」。
    実際に家事や育児に関することをボランティアとして「学ぶ」ことで、 イメージ作りをより具体的なものにできます。
  • 親類・知人・友人などで、 小さな子どものいる家庭を実際に「観察」したり、そこで手伝ったりすることも、 効果が期待できます。

「しっかり」でなく、「ある程度」でもいいのです。 以上の3つのことを結婚前に意識できていたとしたら、 結婚してからのあなたが「精神的な苦痛」を味わう可能性は、 かなり低くなるのではないでしょうか。



以上、私のまだ非常に浅い経験から、思いつくものだけを書き出してみました。
私自身も、反省しなければならないことが多いことどもであります。
そして、きっと、「これは言い過ぎではないか」「こんな方法もあるよ」 といったご意見をお持ちの方もいらっしゃると存じます。
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1999.05.15作成 1999.11.24更新
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